雌猫の掃き溜め

思ったことを素直に述べてる語彙力が乏しいオタクの思考メモ帳

Be more

私の中で一大イベントである、ディーノさんの誕生日を終え早数週間。

尊さと恥ずかしさと好きすぎて、最後までキャラソンが聴けない身体(なんじゃそりゃですね)な私が、誕生日前日に思い切ってフルで聴こう!と思い、聴いたのをきっかけに「あれ?歌声にばっか注目してたけど、歌詞とても良くない?」と思い今回の考察文?を書くことにした。


まずキャラソンの歌詞に注目すると、まさにディーノさんらしい歌詞となっているし、ディーノさんの想いがとても強く伝わる歌詞となっている。


その理由は小説で書かれている隠し弾1収録「跳ね馬爆走!」の話を思い出させるから。

私は学生の頃に朝読書でほぼ毎日この話を読み、本が擦り切れる程繰り返し繰り返し読んだくらいこの話が好き。

話の内容をざっくりと紹介すると、リボーンがディーノさんの家庭教師をしていた時、つまりディーノさんのへなちょこ時代の話

そんなディーノさんがどのような過程で「跳ね馬」の異名で呼ばれるようになったのか、そしてキャバッローネの過去に起きたピンチを知ることが出来る話となっている。


話を元に戻して、Be moreの歌詞は小説「跳ね馬爆走!」を読了していると歌詞の意味がより深く味わうことが出来る。

「戦いを願っているわけじゃない 守る奴らがいるから本気になれるのさ」

まずはここを噛み砕いていくとしよう。


ディーノさんはマフィアのボスだが平和主義の穏健派である。

それは今に始まったことではなく、少年ディーノ(推定13歳)のときから、争いごとの嫌いな性格であった。

そんな少年ディーノさんが戦う理由を見つけたきっかけがイレゴラーレファミリーとの抗争だ。

同時に9代目キャバッローネ(ディーノさんの父)の衰弱により、シマはイレゴラーレのやりたい放題状態だった。

そんな状況に耐えられず、ディーノに訴え、助けを求め、期待をする部下やシマの住民。

その期待に応えようとする気持ちと、リボーンの修行やマフィアの子息たちの寮から逃げ出した弱い自分との狭間に揺れ動くディーノ。

そしてイレゴラーレのボス ティグレとの直接対決の末、に大切なものを守るという強い決意をした少年ディーノ。

守るべきファミリーのみんな、そしてシマの住民、大切なものを守るために鞭をふるって本気で戦う。

そんなディーノさんの強い決意がこの部分に表れていると私は考えた。

 

次は「仲間の悲しい顔 もう見たくはないのさ」の部分を噛み砕いていこう。

これは先程述べたイレゴラーレとの抗争の中で、部下やシマの住民の悲しく、不安でいっぱいな顔を見てきた少年ディーノ。

イレゴラーレがシマに来る前は、部下のみんなやシマの住民に愛され、シマには笑顔が溢れ、そして住民はキャバッローネを慕い、キャバッローネは住民を守るそんな平和で優しさで溢れているシマだった。

イレゴラーレが来て、不安や悲しみ、怒りで溢れている部下やシマの住民をどうにかしようと、イレゴラーレとの直接対決に立ち向かった少年ディーノ。

そして勝利し、再びシマに笑顔が戻ってきた。

この過程を知っているからこそ、私は「仲間の悲しい顔 もう見たくはないのさ」という部分が最も胸にくる。

おそらくこの過程を知らなければ、「ま、ディーノさんは優しいからね!」と思って終わっていたと思う。

イレゴラーレとの抗争でたくさんの悲しい顔を見てきたからこそ、そんか思いを2度とさせたくない、毎日平和に過ごしてほしいというディーノさんの想いが表れた歌詞だとと考えられる。


「つらさ、厳しさも それを乗り越えなきゃ」の部分も少年ディーノの体験を知っていると言葉の重みが違ってくる。

少年ディーノはリボーンの「厳しい」修行とマフィアの子息の寮で起こるケンカ、そしてケンカに巻き込まれたくない、下手に逆らって痛い目にあいたくない、へなちょこ故にパシリにされていた「つらさ」

さらにはイレゴラーレに立ち向かったときに社会の「厳しさ」を知り、抗争の中で父や部下を亡くした「つらさ」を知ったディーノさん。

つらさと厳しさを乗り越え、今のディーノさんがある。もし乗り越えていなければ、どうなっているか測り知れないが、どのみちへなちょこのままであるには変わりないだろう。

そして「しっかり守り抜く 強いその意志と その絆」と歌詞は続く。

乗り越えた結果、ディーノさんが得たものは必死で守り抜いた様々な人との絆。その絆を守るための強い意志。

まさにディーノさんの想いがそのまま歌詞に表れているキャラソンだ。


しかもこの「つらさ、厳しさも それを乗り越えなきゃ しっかり守り抜く 強いその意志と その絆 」という歌詞は曲の中で2回登場する。

それだけ、この部分はとてもディーノさんにとって最も伝えたいことなのではないかと考えられる。

体験談を元にこの歌詞に歌を乗せたのなら、ディーノさんの思いが一心に詰まったキャラソンで、今後聴く時は歌詞の1つ1つをしっかりと胸に刻んでいこうと思った。



少年ディーノが推定13歳の理由は、22歳ディーノさんからエンツィオの年齢を引いたからである。