雌猫の掃き溜め

思ったことを素直に述べてる語彙力が乏しいオタクの思考メモ帳

ご褒美をくれた少女革命ウテナ

※自己解釈多め
※ネタバレも多少

「劇場版はTVアニメ版を完走した人へのご褒美」

劇場版少女革命ウテナを観終わった後に、他人の感想が知りたくて、検索したときに出てきた言葉に私はハッとした。

まさにその通りで、劇場版はある意味ご褒美だった。


TVアニメ版最終回にて、アンシーは鳳学園を離れていく。私の中ではウテナを探すために旅に出たという解釈をしている。

表情が乏しく、冷徹な一面もあり、アンドロイドめいていたアンシーが、薔薇の花嫁としてではなく、一人の女の子、人間としてウテナと関わっていく様子は個人的にとても胸に来るものがある。

TVアニメ版ではウテナとアンシーの想いはわりとウテナの一方通行気味に思えたが、劇場版を観るとそうではないってことを証明してくれた。


劇場版終盤、ウテナと共にアンシーは外の世界(学園の外)に身を呈して向かう。そして2人で無事外の世界に行くことができた。

そのシーンを観て、私の中のTVアニメ版のウテナとアンシーが救われた気がした。そして私にとって少女革命ウテナにおける「ご褒美」はここにあった。

ウテナの気持ちは一方通行じゃなくて、アンシーときちんと気持ちは繋がっていた。

私の望んでいた2人でいつまでもお茶を飲みそうな雰囲気を醸し出すウテナとアンシーの関係性が劇場版にはあった。


最終回ラストシーンのアンシーの表情は、初見時は「いい表情してる!」としか思わなかったが、劇場版を観たあとにもう1回見返すと、劇場版の表情豊かなアンシーそのものだった。

ああ、この笑顔の続きが劇場版に繋がるんだなと自分の中でとても腑に落ちた。


というわけでTVアニメ版少女革命ウテナを完走した人は、ぜひ劇場版も観て欲しい。

ウテナとアンシーの関係性が好きな人はぜひ観てほしい!

私の最推しの七実は牛になってしまってたけど!